3/5のマックホルツ彗星
現在、彗星は北極星に大変近いところにおり、低倍率双眼鏡では北極星と同じ視野に見えている。↓
[データ]
3月5日21h43m-22h04m(露出7分×3枚コンポジット)
12.5cmED屈折+レデューサ(f=680mm)
ニコンD70(ISO800、RAW)/センサー赤道儀+76ED屈折(AGA-1)オートガイド
撮影地は、岐阜県高山市荘川町中野付近(旧大野郡荘川村、御母衣ダムと荘川桜で有名な場所)
今回の遠征地は、世界遺産で有名な白川郷の少し先で、自宅から車で約1時間余り。
春の訪れ間近になり冬季のような大遠征をしなくても済むようになった。
地元スキー場のナイター光から逃れるだけためだけ↑の遠征。
到着時は快晴だったのに、準備を終える頃から雲が出始め、慌てて2,3枚撮ったところで快曇状態に..休止状態が2時間近く続いた後、約30分余の晴れ間に観察・撮影。
上の画像で↑4枚目の7分露光に入ったところで再び雲に覆われた。
肉眼では周囲の糠星と区別がつかず、確認は無理。5cm双眼鏡ではっきり彗星と分かるので、直後に小型の4×22双眼鏡で見ることで彗星を確認できた。
いずれの双眼鏡でも、ぼんやりとしたコマの存在も分かるが尾の確認は無理。ガイド用望遠鏡中倍率(20〜30倍)では、コマの中に恒星状の核が見えた。
再び中断を余儀なくされたのが22時過ぎ。
何だか(自宅のある)北の低空は星が見えているような...ひょっとしたら、自宅も晴れていれば18cmライトシュミット鏡筒で観察できるかも?=スキー場ナイター光も22時30分には消えるはず..
ということで、現場を撤収する。白川郷ICまで約20分、同ICから我が家まで約20分。
(余談ですが、今回、初めてETCを利用した。いやはや便利&深夜係員の手間を煩わすこともない)
案の定、自宅も晴れていた。ナイター光も消えていた。
(ただし、北方向の空は県内の街明かりで明るい)
とにかくダメもとで、18cmライトシュミットを引っ張り出して撮影。
↓
ごく淡くて薄いが細長く伸びた尾が写っていたのは意外だった。
空の条件は遠征地の方がはるかに上等なので、原因は集光力の差かな?と思う。
「口径18cmだったら移動観察に使えるのでは?」と思われる方もいるだろう。
口径18cmというのはシュミット補正板の方であり、主鏡は21cmある。
しかも今から20年以上前の昔の作りなので鏡筒も比較的短いとはいえ相当な重量がある。
(原因は↑主鏡の重量と同セル、分厚い鏡筒バンド等?)
おそらくV社のアトラクスでも厳しいのではないかと思う。
おまけにガイド鏡筒も搭載しなければならない。
(現在、NJP赤道儀にウエイト3個先端付けでつり合っている状態)
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Comments
ich様、いつも有り難うございます。
実は、土曜晩から3日連続で「晴れ」です。昨晩はさすがに日曜版なので休みました。
(この投稿を終えたら観察準備をしようと思います。)
北陸の天気は冬はさっぱりダメなんですが、3月に入って春の訪れと共に急速に回復してくるのがいいところです。
梅雨、秋雨の時期はちょっと休止状態になりますが、春~秋までの期間の天気はかなりいい線をいっているように思います。
しかし、これからという時になって彗星が暗くなる一方なのが辛いところです。
Posted by: ken28 | 03/07/2005 18:51
きれいに尾が見えますね。
TBいただいたところとは別のサイトで失礼します。(笑)
こちらの冬場はもう少し天気が安定している印象があったのですが、2月の後半からはどうもいけません。
尾はともかくとして、せめてもう少しはっきり彗星と判るような写真は撮りたいと思っているのですが・・・。
Posted by: ich | 03/07/2005 17:26