県内カノープス晩秋が好機
冬の悪天候を考えると、県内カノープスは秋が観察好機です(とはいえ、画像は12/19に撮影したものですが、、汗)
↓9年前2008年12/19@氷見市寺尾で撮影した県内カノープス(Takumar28mm/KissDX)
24時21分↓
↑カノープスは、画面中央下(山の稜線近くの「▼」)
★「カノープス」とは★
りゅうこつ座α星で明るさは-0.6等。位置:RA=06h23m57s/DEC=-52゜41’44
県内でカノープスを見るには、この時期を逃すわけにはいかない。
本県は北緯36度30分〜37度内の範囲であるため、(90゜−52゜−37゜=1゜の計算により)地平線より約1度高度があるはずだが、実際は、本県が(北以外の全ての方角は)3000m級〜1000m級の山で囲われているため、平地からこの星を拝める場所は皆無に近い。(県境の山々に上れば見えるだろうと思われる。)
さらに困ることは、りゅうこつ座が見られるのは冬の時期であること。
本県では降雪期と重なり晴天が殆ど望めない。かつ、積雪のため山間部へは上れない。で、県内でカノープスを拝むためにはこの時期(秋)低空まで澄み切った明け方に見るしか手がない。なお、秋の山はクマ出没の恐れがある。
↓E-410/85mmレンズ(135換算170mm望遠)による証拠画像↓24時26分↓
■■データ■■
2008年12月19日24時15分〜30分
【上】KissDX(ISO800,RAW)/smcTakumar28mmF3.5→F4
【下】E-410(ISO800,RAW)/NikkorAi-S85mmF1.4→F2.8
カメラ三脚固定@氷見市寺尾
【参考】2012年10/20明け方、郡上市(高鷲)で撮影したカノープス
星座線入り(強引に冬の大三角を写野に入れてみた)
高鷲は標高約1000mある上に南方向の視界も開けている。名古屋や岐阜の街明かりが邪魔になるがカノープスは明るいので光害をものともしない。低空まで澄み切っていれば2時間以上見えている。日本海側などは積雪期になると運良く晴れても南低空まで澄み切る晩は滅多にない。
皆無と言っても良いくらいなので、今の時期を逃さない方がよいと思う。但し、クマに要注意!
2012年10月20日4時23分〜(バルブ1分×6枚比較明)/ニコンD700(ISO800,RAW)/Nikkor28mmF2.8→F4/三脚固定@岐阜県郡上市、高鷲スノーパーク
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