Derotation独習
木星や土星は自転速度が速いため、撮影に何分もかかってしまうとその間に自転によるずれ(=像が横に流れる)が生じる。WinJuposによるDerotation処理は、撮影時に自転した分の画像を補完することでずれを目立たなくすることができる。また火星などは自転速度が地球などと同様に比較的遅いので数分間でズレる心配は無いが、撮影時間をたっぷりかけることで撮影枚数を劇的に増やすことができ、そのような場合もDerotation処理によりズレを止め画質を格段に向上させることが可能になる。
(と、理屈はある程度分かっていても)ここ2,3年惑星から遠ざかっていたためWinJuposによる具体的なDerotation処理手順をすっかり忘れてしまっていた。もともと体得主義なので、自分自身で日ごろから使っていないとすぐに忘れてしまう。ということで、一からのWinJupos(Derotation)処理独習となった。(-_-;)
続きです
↓木星↓7ショットDerotation![]() | ↓同、アンシャープマスク![]() | ↓土星↓1ショット横着手抜き処理![]() | ↓土星↓5ショットDerotation![]() | ↓土星↓7ショットDerotation![]() | ↓土星↓9ショットDerotation![]() |
Derotation処理により、その惑星の子午線付近を中心に、より細密な画像とすることができる。ただ、子午線から離れた側になるほど自転によるズレでボヤける。複数の画を使うので1枚画像よりも画の荒れを抑えられる。ただ、使う画像がある程度精細でないと多数枚合成した効果がないし、枚数が多くなるほど撮影に時間を要し、その間の自転によるズレを拡大させてしまう。
ともあれ、日ごろから努めてWinJuposを使っていないとまた忘れてしまう。困ったものだ。
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